鳴海「水野かー。やっぱりそこ来るよな？偽霊能の椎名くん？」

椎名「霊能CO、渋沢は○。」

鳴海「まあそう言うしかないもんな。」

椎名「そうやって絡んできても結果は変わらないよ。狼はお前だ鳴海。」

藤代「えっ、えっ、なに？いきなりバトんなよお前ら！」

鳴海「藤代、一応お前にも聞くわ。お前、狼？」

藤代「全然違う。」

椎名「そうだろうね。初日から口数は少ないし、ふざけてるし、普通なら疑われてもおかしくない位置にいるんだけど……。」

鳴海「それ以上に疑わしい奴がいるからな。こいつはただの初心者なだけ。」

椎名「そうだね。」

鳴海「藤代、これが最後だからな？適当にすんなよ！耳の穴かっぽじって話聞いてよーく考えろよ！？」

椎名「最後くらいはしっかり自分で判断してよね。」

藤代「やべえ、なにこれ怖いんだけど。」

椎名「郭がいなくなってから、突然僕に疑いの言葉をかけるようになったけど。そういう行動こそ怪しまれるってわかってないの？」

鳴海「それはお前が噛まれなかったからだ。そして今も生き残ってる。本物の霊能者が狼に噛まれず最後まで生き残ってる時点で疑いの目を向けるのは当然だろ？」

椎名「僕はスケープゴートなんだろ？お前が狼であることを隠れ蓑にするため。藤代を説得して僕に投票させるため。
霊能なのに生きている、今まで場をまとめていた。お前が僕を疑う理由はそれだけだ。だいぶ薄っぺらい理由だね。」

鳴海「ああ？」

椎名「昨日、お前はおそらく、僕を追い詰めて吊ろうとしていた。もしくは怪しさを周りに感じさせたまま最終日に持ち込むことを目的としていた。
しかし、思いもよらず藤代と水野が渋沢の吊りに積極的になった。僕に疑いを向けさせたまま、渋沢を吊ることも出来る。お前としては万々歳だっただろうね。」

鳴海「疑われるべくして疑われただけだろ。渋沢は元々黒判定が出てたんだから。」

椎名「あれだけ僕に喰ってかかった割に、昨日は渋沢に投票してるよね？考えには一貫性を持たせるべきだったね。
お前は僕でも渋沢でもいいから、とにかく村人を吊りたかった。だから僕じゃなく渋沢に投票した。」

鳴海「渋沢に投票した理由は、水野の考えも一理あると思ったからだ。お前への疑いが先走っちまったけど、それは同時に郭が本物である可能性なんだって思い出しただけだ。黒と判定されてる以上、残しておく方が脅威になるかもしれない。」

椎名「お前は三上と僕のことをまとめ役だと言っていたけれど、お前もよく喋っていた方だ。ただ、決定的なことは言わなかった。
将や藤代に聞かれた質問に答えたり、突っ込んだりはしていたけど、それだけだ。ほどほどに喋って、うまく周りにまぎれ、潜伏狼としてはだいぶ優秀だね？」

鳴海「お前らが話進めてるし、意見も同じならわざわざ割り込む必要はねえだろ？」

椎名「僕が皆を誘導したって言うけど、お前はそれに乗っかっていただけだ。三上のように疑問を述べたわけでもなく、ただ同意してただけ。たまに初心者の質問に答えて、寡黙であることも避けて、随分いい位置にいたよね。」

鳴海「自分のことを棚にあげてよく言うな。お前が疑われる理由は仕切ってたからだけじゃない。お前が偽霊能と考えるとボロはどんどん出てくるぜ。」

椎名「へえ？」

鳴海「お前の言うことがすべて嘘ならば、まず郭は白だ。おそらく本物の霊能者。そうなると渋沢の黒は本当。一匹目の狼だ。そして対抗の黒川は狂人。黒川がお前に出した白判定も無意味になるな。」

椎名「まあそうなるね。」

鳴海「問題はこのラインがすべてつながっていることだ。椎名に○を出した黒川、黒川を○、郭に●、渋沢に○判定を出した椎名。」

椎名「それは別に狂人と狼じゃなくて、すべてが本物でもつながると思うけど。」

鳴海「そんな綺麗につながるか？俺はこいつらが協力したとしか思えないね。」

椎名「それじゃあ誰ともラインがつながっていないお前は、潜伏するにはうってつけだ。どう？」

鳴海「ただのこじつけじゃねえか！」

椎名「お前もね。」

藤代「なんなの、結局どっちなの？」

鳴海「俺は村人だ！」

椎名「僕は村人で霊能。」

鳴海「知ったかぶって周りを誘導して怪しい奴らのラインもつながってて、どこからどう見たって狼は椎名だから！」

椎名「コロコロ意見を変えたり、都合が悪くなると怒鳴って誤魔化す奴に怪しいなんて言われたくないね。」

藤代「なにこれ俺の投票で決まるの？マジでやだ！キャプテンー！助けてー！」

鳴海・椎名「「いや、追い詰めて吊るしたのお前だから。」」


GM「話し合いそこまで。投票をはじめてください。」


藤代　→　鳴海　
椎名　→　鳴海
鳴海　→　椎名

鳴海（２）、椎名（１）


GM「ゲーム終了。勝者は……」


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