汝は人狼なりや?  

― 恋愛シリーズ番外編 ―


【6日目朝】
GM「今朝、藤村が無残な姿で発見されました。話し合いをスタートしてください。」

(噛)吉田、椎名、桜庭、藤村
(吊)
真田、水野、鳴海、若菜

「シゲ?予想外のとこが噛まれたな……。」

不破「共有のどちらかか、ほぼ白確定の郭、ではないのか。これでは狼にとっては不利になるのではないか?」

郭 「狼が狩人を探しての行動だったらわからなくもないけどね。」

井上「昨日が狐噛みやなくて、防衛成功だったから、狙いを変えたっちゅーことか?」

天城「狼は元々狩人狙いだったんじゃないか?それが偶然狐噛みになったということも考えられる。」

上原「そっか。昨日狐噛みをしたとしたら、もう悩まず噛みにいけるもんな。」

不破「しかし、ほぼも含めた白3人を残すのは不可解だ。狩人が残っていたとしても、防衛対象はおそらく。それならば、上原か郭を噛みにいけば良いだろう。」

「うーん、それは確かに悩むところだな。それと狐が残ってるかもしれないってのが、俺としては気になるな。無闇に狼を吊れない。」

谷口「もう吊られてるかもしれないよな?」

郭 「当然あるだろうけど。狼の動き的に狐がいるような気もするよね。」

「狼にとっちゃそれが目的かもしれないけどな。」

天城「だが、占いローラーは完遂し、疑わしかった鳴海も吊った。少なくとも狼一人はいなくなっているんじゃないか?」

不破「そうだな、その可能性は高い。」

上原「それなら狐探しをするべき?」

「っても、狐ですか?って聞いて出てくる奴もいないからな。白確以外から吊っていくしかないだろうなー。もし狼選んだとしても、吊られないために狐が残っていようがいまいがCOするだろうし。」

谷口「そんなんで良いのかよ!」

「それくらいの気持ちでいかないと。確定要素がないんだから、なるようになるってね!」

上原「楽天的なだけなのか、頼りがいがあるっつーのか……」

郭 「明らかに前者でしょ。」

井上「白確以外からって、結局どうすんねん?」

「ほぼ白確の英士はひとまず抜こう。となると、谷口、不破、天城、井上の4人からってことになるな。」

井上「なんやと!俺は嫌やで!!そもそもハナっからに巻き込まれて、いらん疑いかけられてたんやから!!」

谷口「俺だって嫌だよ!ここまで残ることなんて滅多にないんだぞ!もっと居させてくれ!!」

不破「俺は人外ではないからな。吊られる理由がない。」

天城「俺もだな。村の為ならとは思うけど、理由もなく、むざむざ吊られるのは御免だ。」

上原「……うーん。どうすんだよ。」

「俺としては、狐にしろ狼にしろ、なあなあでここまで来てる奴は潜伏人外の可能性が高いって思うんだよな。」

郭 「なあなあって?」

「まず、ここまで有益な意見やまとめをくれてる不破と天城は残したい。ここの二人は割と喋るからな。人外だとしても、これからボロが出るかもしれないし。」

谷口「……ん?ってことは……」

井上「俺か谷口ってことか?!」

「二人とも騒いでることが多いから、目立つっちゃ―目立つんだけど、だから潜伏しやすいよな。わからないフリして確信的なことも言わなければ、ボロも出にくいだろうし。」

谷口「ちょ、ちょっと待て!」

井上「せや!俺だってええこと言うてたやないか!」

郭 「たとえば?」

井上「たとえば……えー、ほら、あれや!ほら、思い出してみたらなんかあるやろ!?」

「ボケかツッコミ以外はなにも……いや、むしろさすが井上、キャラがブレないな!とは思ってた。」

井上「せやろ?俺は自分をしっかり持ってんねん……って、なんのフォローにもなっとらんやないか!!」

上原「本当だ、ブレないなこの人。」

不破「しかしここでは何の役にもたたん。」

「大地が直球すぎてさすがの俺も胸が痛い。」

谷口「お、俺は確かに良いこと言ってなかったかもだけど……それは別に計算とかじゃなくて、本当にわからなかったからなんだよ!」

郭 「すごい、堂々と役立たず宣言した。」

「谷口のそういうまっすぐなとこ、良いところだと思うぜ!大事にしないとな!」

谷口「そう?うへへ。」

「でも笑い方は気持ち悪い。」

谷口「おい?!」

上原「それくらいにしといてやれって……。そしたら二人のどちらからか選ぶってこと?」

「そうなるな。」

井上「ちょお待て!俺を吊ったら誰が翼やシゲの仇を取るっちゅーねん!残された俺にどれだけの希望が託されてると思ってんねん!」

谷口「お、俺だって、俺だってなあ……!桜庭とか若菜とか……いや、吊られて噛まれた全員の想いを背負ってる!!」

不破「全員だと人外の想いも背負ってることになるが。」

上原「揚げ足とらないでやって!!いたたまれない!!」

天城「なんだか二人とも似たタイプか?決めるに決めにくいというか……」

「結構違うタイプではあると思うんだけど、ここではね。ただ、完璧な共通点がありますね。さてなんでしょう?」

郭 「暑苦しい。」

「正解!」

井上「おいいいいい!!」

谷口「ぐおおおおお!!」

「ところでCOするなら今しかないけど、二人とも役職はないのか?もしくは狼COでも良いけど。」

井上「あったらとっくに言うてるわ!!」

谷口「そうだそうだ!!」

「わかった。そんじゃ投票だな。どっちに転んでも恨むなよ?」

井上「恨むわ!」

谷口「俺は無実なのに!」

「器の大きい二人はしっかりさっぱり許してくれると思うので、投票にしよう!怪しいと思う方でも良いし、逆に残しておくと厄介って奴でも良い。ここまで残ったメンバーならあとを任せても大丈夫だろ?」

郭 「その言い方、あとは託すって意味?」

上原「あ、もしかしてお前……」

「そろそろマジで噛まれそうだからな。俺がいなくなっても、任せたぞお前ら!!」

郭 「そう言って、明日生き残ってたら笑ってあげるよ。」

「皆ー!明日は英士の笑顔が見られるかもしれないぞ!レアレア!!」

郭 「はっ。」

「あ、これダメな奴だわ。鼻で笑うタイプの奴だわ。」

井上「俺らの正念場に何遊んどんねん!」

谷口「死にたくねええ!!」


GM「話し合いそこまで。投票をはじめてください。」


 → 井上
郭  → 谷口
上原 → 井上
谷口 → 井上
不破 → 谷口
天城 → 井上
井上 → 谷口

井上(4)、谷口(3)


GM「投票の結果、今夜の処刑は井上。これより6日目の夜に入ります。」



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