幼恋

2008.12.18 〜 2010.02.20
全19話





『幼恋』完結しました。最後までお読みいただきまして、ありがとうございます！



幼馴染同士の不器用な恋、いかがでしたでしょうか？
不器用・・・というか、この二人を見てイライラしてしまった方もいたかもしれません。
特に結人は実は「何してんの結人…！」ってお言葉をちょこちょこいただきました。
そういう意見もあるだろうなあとは思っていたんですが、
まあ･･･これはそんなキャラとして書いてしまった結人に謝るしかないです（笑）

元々、この連載で結人を格好良く書くつもりはありませんでした。
どちらかと言えば情けなく、自分勝手な子を書こうと考えていたからです。
近すぎて大切なものに気づかない、ちょっとしたことで周りの子に優越感を抱く、と言った感情は
誰にでも起こりえるものだと思っていて、それを表現できるのは結人かなと思ったからです。

そのおかげで結人は大分うだうだとしてしまうキャラになってしまいましたが、
完璧で何事もスムーズに行くより、悩んで後悔して、けれどなんとか前を進もうとする人間らしさも
表現・・・できていればいいなあと思います。

結人は後悔するだけでなく、後悔したからこそ本当に大切なものに気づいたとき、
何よりもそれを大切にする子だと思っています。
これからはヒロイン一筋で、他には目もくれなくなるのではないでしょうか。
ヒロインはそんな結人に戸惑い、冷静さを失ってしまいそうです。


それからこのお話にはオリキャラがいました。
河野くん、実は結構お気に入りで、下の名前まで考えてました。
この子も機会があれば、番外編か何かで少し掘り下げたいなあと思っています。


最後に、このお話のタイトル『幼恋』には２つの意味をこめていました。
「幼馴染の恋」と「幼い恋」です。
前者は言葉どおりですが、後者は実際の年というよりは、キャラたちの気持ちの問題ですね。
成長しきっていなくて、お互いがわからなくて傷つけあってしまう。
それが後悔や他者の介入などさまざまなものによって、成長していく。そんなお話が書けていれば嬉しいです。

それでは、この辺で。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました！





2010年02月20日　春名　友





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