汝は人狼なりや?  

― 恋愛シリーズ番外編 ―


【3日目朝】
GM「今朝、椎名が無残な姿で発見されました。話し合いをスタートしてください。」

(噛)吉田、椎名
(吊)真田


若菜「うっわ、椎名噛まれたし!!」

藤村「いきなり姫さんがやられたか。」

井上「何落ち着いてんねん!翼、なんか目立ってたし、狙われるかもしれんと俺は思てたで……!予想どおりや!」

鳴海「ま、狼にとっちゃ妥当なとこ狙ったんだろうな。」

上原「皆、いろいろ言いたいことあるだろうけど、まずは占いと霊能な!結果は?」

「オッケー。鳴海○な。」

水野「谷口○だ。」

若菜「椎名○。意味なくなっちまったけど。」

天城「今回は全員○か……。」

郭 「霊能は?」

桜庭「ハイ、俺。真田は○だった。」

上原「桜庭が霊能か。対抗は?」

天城「……いない?ということは、桜庭が真霊能なのか?」

藤村「と、思い込むのは危険やで?既に本物がいなくなってるだけかもしれん。」

上原「えーと、霊能が1人ならひとまず置いとこう。占いが3人いるし、占いローラーでいこうと思うんだけど……。」

不破「占いの中から選ぶと言うのならば、考察材料が足りていない。」

郭 「そうだね。占い理由を……って大体理由は読めてるけど。」

藤村「いや、どこでボロが出るかわからへんしな。自分らの口で言うてもろた方がええやろ。」

「じゃあ俺からいくか。昨日の状況なら、鳴海と谷口あたりを占うべきだと思ったから。二人とも3票とってるしな。水野は谷口に入れてたし、じゃあ俺は鳴海だろってことで。」

郭 「昨日の愉快犯から打って変わってまともな意見だね?」

「最低限のルールがあるから楽しめるんだろ?その辺は俺もわきまえてるぜ?」

不破「しかし、結果は白だった。ということだな。」

「残念ながら。」

鳴海「残念ってなんだよ!俺は元々白だっつーの!」

水野「次は俺だな。今が言ったとおり、俺は元々谷口に投票していたからな。その真偽を確かめるために占った。」

谷口「そもそもなんで俺に3票も入ったんだよ!また俺初回に吊られるのかと思って思わず泣きそうになったわ!!」

天城「口数が少なかったのと……あまり内容に触れてなかったから、か?俺は昨日、その理由で真田に投票した。」

桜庭「だろうな……。真田は頷いてるだけが多かったから。っても、真田は元々そういうキャラだから気の毒なんだけど。」

井上「それ言うたら不破も無口だった割に全然投票入らんかったな。」

上原「不破は最後の最後でインパクト残していったからかな。」

「谷口は中身はなくてもギャーギャー騒ぐから。それでちょっと一馬より喋ってた印象になってたよなー。」

谷口「ギャーギャーってなんだよ!俺はいつでもまっすぐなだけですうー!」

郭 「語尾伸ばすのやめて。」

谷口「お前の友達もたいがい語尾伸ばすこと多いよな?!」

「谷口は洒落にならないからね。」

郭 「ね。」

谷口「お前らここでも結託するのやめてくれる?!」

上原「つ、次!次ー!!」

若菜「あー、俺ね。だって俺は椎名に投票したしー。」

井上「なんかめっちゃテンション下がってへん?」

若菜「だって椎名あやしかったじゃん!目立ってたし、仕切ってたし!あと微妙に誘導してる感もあったしさ。俺、そこに気づいちゃった!すげー成長してる俺!って思ってたのに、結果は悉く外れるしさー。」

郭 「誘導ってたとえば?」

若菜「共有が出てくる前に占いCO出させてたし、井上の吊りも積極的だったし、かと思ったら、無口だった不破に声かけたりとかさ!あやしくねえ?」

天城「そう言われればあやしい気もするが……それほど気にならなかったな。」

井上「翼は仕切りたがりの世話焼きやからなあ。あとはアイツ俺のこと好きやから、かまってくんねんな。」

藤村「お前はどこまでもポジティブやな。」

「ま、狼井上の言ってることはともかく、椎名の行動自体は割といつものアイツっぽかったんだよな。」

井上「オイ、今狼井上言うたよな?聞こえてるで?」

「でも、結人の視点も大事だよ。いつもどおりだからって、皆がスルーしてたらそれこそあっという間に全滅する。」

若菜「……!!」

郭 「そこ二人、変な空気作ってるとこ悪いけど、お互いが敵ってこと忘れてない?」

鳴海「椎名が狂人って可能性もあるわけだし、必ずしも見当違いってわけじゃねえと思うぜ?」

上原「そういえば、鳴海も椎名に投票してたよな。」

鳴海「まあな。若菜と同意見っていうのがちょっと引っかかるけど。」

若菜「なんだと!お前なんて吊られる寸前だったくせして!……ってそういや、なんで鳴海にあんなに票が集まったんだ?」

不破「お前、椎名を怪しんでいた割には、鳴海のことは見ていなかったんだな。」

若菜「へ?」

不破「鳴海も椎名よりは目立たないにせよ、ほぼ同じ行動をとっているぞ。占いCOの確認、井上への吊り意見……」

藤村「ま、時間も無くなってきたし、この辺でまとめたらどや?」

上原「そうだな。さっき言ったとおり、占いローラーなんだけど、結局どうする?」

郭 「順当に考えたらじゃないの?」

「なん……だと……!!」

藤村「若菜もタツボンもつまらんけど無難やしなあ。」

水野「つまんないとか関係ないだろ!」

若菜「俺だって、俺だってなあ……!!」

鳴海「つーか、は発言が自由なだけで、そこまで外したこと言ってなくねえか?」

桜庭「お前、白出されたからかばってるんじゃないの?」

鳴海「いーや?さすがにそこまでは。でも、それほど急いで吊る必要ないんじゃね?とは思ってる。」

谷口「なんでだ?一番あやしいからには吊るべきだろ?」

井上「せや!俺に黒を出した時点で真占いとちゃうんやから!」

郭 「……が狂人の可能性が高いからってこと?」

天城「確かに場の混乱を狙ってるようにも見えていたが……。」

不破「これまでの言動と行動からすると、俺たちに真占いだと信じ込ませようとしている要素はないな。」

鳴海「狂人もつまりは村人。その前提で動けば、害にはならないだろ?それなら、このタイミングで人外の偽占いを吊っておいた方が良いだろって話。」

郭 「真占いを吊ってしまうかもしれないのに?」

鳴海「このまま無難な意見だけの奴らを残しておいても、どうせ確定的なことは起こらねえよ。けど、たとえばともう一人を残して、呪殺が起こったとしたら?」

桜庭「が真でないと考えた状態で呪殺が起これば……真占いが確定しやすい……ってこと?」

天城「そうか。そういう考え方も出来るのか……。」

谷口「状況を打破するための挑戦ってことか!ちょっと楽しいじゃんか」

「そうだよ!皆挑戦しろよ!!楽しめよ!!」

井上「なんで当事者が一番余裕でノリノリやねん!!俺は反対やで!!」

上原「ぐっ……俺はどうしたら……」

「あっくん!気を確かに!!」

藤村「ま、どっちに転んでもおもろくはなると思うで?仕切るのは共有や。攻めるか、守るか。任せるわ。」

上原「わかった。俺はこのまま膠着状態になるのは避けたい。呪殺や霊能結果でも変わるかもしれないし。……だから、今日の吊りは水野でいく!!」

水野「は!?なんd」


GM「話し合いそこまで。投票をはじめてください。」


 → 水野
若菜 → 水野
郭  → 水野
鳴海 → 水野
桜庭 → 水野
上原 → 水野
谷口 → 水野
不破 → 水野
天城 → 水野
水野 → 若菜
藤村 → 水野
井上 → 水野

水野(11)、若菜(1)


GM「投票の結果、今夜の処刑は水野。これより3日目の夜に入ります。」



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