「どうやら椎名先生と黒川先生だったら、黒川先生が圧倒的みたいだぞ!」

「へえ、そうなんだ。椎名も人気あるはずなのに。」

「東京都選抜の中、しかも少数に聞いただけだろ。基準にならないんじゃねえ?」

「選抜の奴らは大体椎名に好き勝手言われてるからね。メンタルの弱い奴らにしたら、黒川の方がいいってことになるんじゃない?」

「なんだか勝手なアンケートを取ってくれてるようで?ありがたいことだね?」

「うげ!椎名!」







「別に俺もお前らみたいな生徒持ちたくないし、どうでもいいんだけどね。時間の無駄遣いにもほどがあるよね?」

「どうしようこれ、椎名怒ってるよ。」

「そりゃお前、自分に人望がないって知ったらショックだろう・・・。」

「あはは、言ってくれるね?」

「怖い!椎名先生怖い!!冗談に通じないよ先生!!」

「よし、黒川先生に助けを求めて来るぜ!!」

「頼む・・・ってお前逃げる気だろー!!」







「仕方がないので黒川先生を連れてきました。」

「先生ってなんだよ。」

「黒川は椎名が学校の先生だったらどう思う?」

「は?」

「何気に黒川先生は人気なんだけど、椎名先生は俺らのガラスのハートを握って、笑顔でキャッチボールでもしそうだからさー。

「なんかイメージが悪化してんぞ。」

「よし、黒川も怖がらずに正直に言ってみろって。」

「そうだよ柾輝。正直に言ってくれていいよ?」








「まあ、よくわからねえけど・・・俺は翼でいい。」

「え、」

「なんで!?」

「面倒見いいし、厳しいけど間違ったこと言わねえし、頭も固くないし言葉には責任持つし・・・それに、」

「それに?」







「俺らのキャプテンだぞ?なめるなよな。」







「(((か、かっこいい・・・!)))」

「・・・柾輝、お前ってさあ・・・。」

「なに?」

「なんでもない。くだらないことに関わってないで行こうぜ。」

「うーす。」






TOP