恋愛向上心
「あれ、何で谷口がここにいるの?」
「なんでって、あれだ、友達だから。」
「ちょ、谷口にそうやって言葉にされるとなんかかゆいきもい暑苦しい!!」
「かゆくなんてねえし、きもくも暑苦しくも
・・・って言い過ぎだばかやろう!
お前だってそういうこと言うじゃねーかよ!特にホラ、郭とかに!」
「英士は特別!わかりきったことを言うな!!」
「お前の方がきめえ!!」
「きもくなんかないぜ、なー英士。」
「今食事中なので話しかけないでください。」
「えええ何で?!何で敬語になったの?!」
ざわついた店内に男二人の大声が響く。
その店は周りも結構騒がしかったから、俺らがそれほど目立つこともなかったけれど、
数組の客はこちらを見て笑ってる。すいません、俺らいつもこんなアホなことで騒いでる訳じゃないんですけど。
あれ、おかしいな。俺たちさっきまで真面目にサッカーのことについて話してたはずなのに。
「きもくなんかないっての!こんな爽やか少年なかなかいないわよ!」
「それを言ったら俺だって・・・!」
「えー・・・」
「やめろ!本気で気の毒そうな目すんなー!!」
その原因となったのは、先ほど突然俺たちの前に現れた谷口。
練習後、姿を見かけなかったからとっくに帰ったものかと思っていたんだけど。
の言ってるとおり、いつの間に現れたんだろうか。
「だ、だれか・・・!誰かフォローを!!
谷口=爽やかの方程式をつくってあげてー!俺には無理です!超無理です!」
「・・・っ・・・」
どうしよう・・・!谷口に懇願の目で見られてる・・・!
ごめん、俺にも無理だと思うていうか
に無理なのに俺らにどうしろと・・・?!
俺は助けを求める意味で隣に座っていた上原へ視線を向けた。って・・・既に目そらしてるし!!
期待なんてゼロに近かったけれど、郭にも視線を向けてみた。飯食って視界にも入れてない。
うん、やっぱり。
じゃあなんだ、俺か?俺に任せるっていうのか?!いやそれちょっと無理っていうか谷口の目が怖ええ!!
「というわけで谷口くん。君に爽やかは無理。」
「というわけでって何だよ!別に上原も桜庭も郭も何も言ってないだろ?!な、そうだよな三人とも!」
「止めて!三人見て!表情見て!これ以上皆に気まずい思いをさせないであげて!!
英士にいたっては外界との接触を避けるレベルにまでなってるから!」
「・・・っ・・・ち、ちくしょーーー!!」
どうにかこうにかいいことを言おうと思ったんだけど無理だった。
ごめんな谷口。
俺なりに頑張ったんだけどフォローの言葉何も思いつかなかったんだ。
「で、どうしたんだ急に。お前が突然来て無理難題言ったりするから皆困ってんじゃん。」
「えええ?!俺のせい?!」
「「ちがうちがうちがう!」」
「二人とも優しいなあ。」
「やっぱり俺のせいなの?!」
「いやだから違うって!深い意味はない!
も適当なこと言うなよもー!」
「まあまあ、とりあえず落ち着こうかみんな。話が進まないから。」
「「「誰のせいだよ。」」」
騒ぎの中心にいた人物の言葉とはとても思えないマイペースな一言で、とりあえず一旦話を中断させた。
そして谷口にも椅子に座ってもらい、改めてどうしたのかと聞いてみた。
どうしたも何もただ単に遊びにきただけかとも思ったけれど、そうじゃないらしく谷口は神妙な顔をして口を開く。
「・・・
。」
「え?あ、俺に用なんだ。何?」
「どうしたらお前みたいになれんのかなあ・・・?」
「・・・は?」
谷口の言葉の意味がわからないといったように、
が首をかしげた。
俺らも谷口が何を言いたいのかさっぱりわからず、同じように疑問の表情を浮かべる。
「練習でさ・・・たまに女子の集団が見にくることあるじゃん?」
「あー、あるね。よく追い出されたりもしてるけどね。」
「で、その中にな。結構可愛い子いて・・・まあ、その、」
「目をつけていると!」
「言い方が悪い!!」
「谷口ー。お前って結構ほれっぽいよな〜。」
「な、普段は女なんかーとか言ってるくせに〜。」
「べ、別に俺は・・・」
「もう少し自分自身というものを知ってからそういうこと考えたら。」
郭ーー?!いきなりぼそっととんでもないことを言うな!
今のは「別にそんなことねえよ!」「え〜本当かあ?ははは」と和やかな会話になるはずだったのに!
空気凍りついたぞどうしてくれる!お前は本当に仲いい奴以外には興味ないのな!!
「で?それと俺みたいになりたいとどう繋がるわけ?」
「いや、お前みたいっていうかさ。男レベルをあげたい!
自然に目をひく存在になりたいんだよ俺は!」
「あー、大丈夫。谷口くん、それなりに目立ってるから。(主に暑苦しさで)」
「今、暑苦しさでって心の中で付け足したろ。」
「えええ、なぜわかった?!」
「お前っていつもそうだよ!なんだよ、俺の恋に協力してくれるんじゃなかったのか?!」
「言ったことねええ!お前、基本ネガティブなくせに、変なとこで恐ろしくポジティブだよな?!」
「そういう妄想でもしないとやってられないんでしょ。」
「ぐああああ!!」
「やめろ郭!お前の言葉はさりげなく突き刺さるから!!」
谷口がネガティブモードになる前にとりあえず郭を止めてみる。
大丈夫、俺にだって止められるんだからな!これ以上状況がややこしくなるなんて嫌だし。
いつまでも郭に怖がってるなんて思ったら大間違いだぜ!・・・多分。
「でもその子、誰かの応援に来てるんだろ?目をひくも何も見てる奴は決まってるんじゃね?」
「いや、あれは友達の付き添いだな!」
「・・・なんでわかんだ?」
「話してるの聞いた!かっこいい人いっぱいいるね、とかは言ってたけど。でも、特定の奴に騒いでたのは
隣にいた女子だけだった!」
「「「・・・。」」」
「え、何?」
「
盗み聞きとか本当どうしようも「へー!そうなのか!なら谷口にもチャンスあるな!!」」
上原も対郭スキルレベルがあがってる・・・!
郭の言葉を遮った上原と目があい、俺たちは誇らしげに微笑みあった。
うん、俺たち頑張ってる!頑張ってるよ!
「というわけで、俺、女にモテるお前を目指してみようと思って。」
「((それは無謀だ・・・))」
「それは無理でしょ。」
「((口に出しちゃったーーー!!))」
「谷口には無理だろ!」
「((本人にまで言われたーーー!!))」
冷静に、そして爽やかに無理宣言された谷口が、力尽きたボクサーのようにうなだれた。
お前ら本当直球すぎんだよ!無理って・・・!完全否定ですか!
俺は違うからね、無謀って思ったんだからな。無理と無謀は違うからな、多分!
「谷口は俺を目指すべきじゃないっしょ!」
「・・・なんで。」
「だってホラ、タイプが違うじゃーん!」
「じゃあ俺は一体誰を目指せばいいんだ・・・!
あと選抜だと・・・椎名か?!渋沢か?!水野か・・・って何でこんなモテる奴多いんだよ理不尽だ!!」
「どれもダメだな。」
「なんで!」
「いや、だからタイプが違うんだって。」
「何のタイプが!」
「皆、基本顔がいい。」
「!!!」
谷口が、谷口が白く力尽きてしまった・・・!(ように見える)
も、戻ってこい!仕方ない、顔ばっかりは仕方ねえよ!そんなに落ち込むな谷口!
「でもそれだけじゃなくてさ。顔がよくてもモテにくい奴はモテないわけよ。」
「えー、顔がいいならモテるんじゃねえの?」
「だよなあ、第一印象って結構大事だし。」
「ところがだ、例えば結人とか一馬って意外と学校じゃモテないって知ってた?」
「え?!まじで?」
「選抜練習だと結構キャーキャー言われてるけどな、学校だと違うわけよ。その理由がわかるかね?」
「「わかりません。」」
「素直でよろしい。そこの白くなってる奴もちゃんと聞いててね。
英士も聞いててね、これは英士に無視されたくないという俺の「話すならとっとと話して。」」
白くなった(ようにみえる)谷口もうなだれていた顔をあげ、
の方へと向き直した。
の話は結構興味もあったので、俺たちも
が話しだすのを待つ。
「まず、俺らと同じ年代の女子ってさ、結構ませてると思わね?はやい話が大人びてるっていうか。」
「ほー・・・」
「たとえば男子だけで騒いでるとさ、何バカみたいな話してんの?とか
もっと落ち着きなさいよ、とか、うちのクラスの男子ガキでやってらんないーとか言われるわけです。」
「何それ経験談?」
「・・・つまり、気が合うとかよく話すとかは置いといて、単純に憧れの対象になるのは
先輩だったり教師だったり、同じ学年でも大人びてる奴なことも多い!」
「へー、まず雰囲気ってことか。」
「うん、で、結人は明るいしノリもいいからダチもいっぱいいるし、人目もひく。
顔もそれなりだからモテるように見える、が!」
「・・・が?」
「意外と友達としては、とか、いい人なんだけど・・・で終わることが多い!
なぜなら基本的にアホだからです!」
「えええ?!」
「結人ってデリカシーないじゃん?紳士でもないじゃん?結構笑ってごまかそうとするとこあるじゃん?」
「(ひどい言われよう・・・!)」
「女の子はそういうの段々イラっとしてきちゃうからね。若菜いいよねーとは言われても、本気に至らないことが多い!」
「なるほど・・・。」
「まあ今の結人は彼女がいてその子しか見てないから、モテなくてもいいんだろうけど。」
の言ってることは、まあ、わからなくもない。
確かに俺のクラスの女子もどこどこの先輩がかっこいいだの、違うクラスの誰が落ち着いてるだの言ってるもんなー。
勿論前提として、顔がいいっていうのもあるんだろうけど。
「で、一馬は人見知りなので、慣れてない奴には暴言とか吐くからね。
女子とかに話しかけられても照れすぎて「うるせー」とかね。というわけで直球で性格悪ーいとか言われてます。」
「ええー。」
「でも年上のお姉さまとかには可愛がられるタイプだよなアイツ!羨ましい!」
「羨ましい!」
「谷口落ち着け!そこそんなに反応するとこじゃないから!」
ああ、また谷口が壊れてきた。そんな谷口にも、それをスルーし続ける
と郭にも
慣れてきてしまっている自分が恐ろしい。
「ちなみに英士はクールな王子様とか言われてます。モテてます。」
「何それバカにしてるの。」
「してない。ちょう褒めてる。」
「真面目な顔して言うのが気にいらない。」
「何それ!理不尽すぎね?!」
「つ、つまり大人の男がモテるってことか?!」
「さっき谷口が言ってた、椎名も渋沢も水野も結構大人びてるだろ?」
「え、水野?」
「あ、間違えた。
大人びて見えるだろ?」
水野ー!!お前変なところで貶められている!!
「俺らから見れば皆一緒だけどなー。
椎名だってすぐムキになるとこあるし、渋沢だって・・・ちゅ、中学生だよ。」
「・・・。」
「それが全部じゃないけど、大人びてる奴らが騒がれるっていうのは結構アリだと思うわけよ俺は。」
「・・・確かに!じゃあ俺は大人っぽさを目指せばいいんだな!」
「でも谷口が独学で目指しても絶対失敗するからな!見本にするならー・・・伊賀だな!」
「「「伊賀?!」」」
予想外の人物の登場に、谷口と一緒に声に出してしまった。
いや、別に伊賀がモテてないとか、谷口と一緒だとかそんなことを思ってるわけじゃないんだけど。
「さりげなくモテる代表。」
「えええ?!」
「候補は他にもいるんだけど、体格的な問題と目指せるタイプの問題がなー。」
「伊賀?!伊賀もモテんの?!」
「伊賀は何気にモテるよ。」
「まじで?!」
「彼女もいるし。」
「えええ!!知らねえ!!」
今度は声を出すどころか、一緒に食いついて騒いでしまった。
だって知らねえし、伊賀ってそんなにモテんのか?!
ていうか
、なんでそんなにいろんなとこで情報持ってんだ!怖え!
「誰にでもそうなんだけど、気遣いがさりげなさすぎてなかなか気づかないんだよな。」
「そ、そうなの?」
「もう本当、ちゃんと見ててみ?それに気づいたとき、本気で恋に落ちそうになるから!」
「それはお前だけだと思う。」
「なんだとちくしょー!そう思ってればいいさ!絶対きゅんとするからな!乙女みたいになるからな!
つーわけで谷口、伊賀を参考にするように!」
「わ、わかった。」
なんだかんだで
に結構助けられている谷口は、戸惑いつつも素直に頷いた。
確かに伊賀はいい奴だもんな。そうか、アイツモテるのか・・・。
俺もたまに気にしてみようかな・・・ってべ、別に俺もモテたいとか思ってるわけじゃないけど!
「
ー!!
!!」
「あー?何だよ谷口ー。」
「した!きゅんとした!!」
「気持ち悪い発言は止めてください。」
「最初に言ったのお前だよ!!」
「で、何だよ。」
「伊賀だよ!伊賀!何あいつ、あれ無意識なの?!俺、何も言わずに荷物運んでもらったり、
ドア開けてもらったりしたんだけど!他の奴らにもいろいろしてたけど、気づかねえよあのさりげなさじゃ!」
「だろ?だから言ったじゃんか!すごいのよ伊賀は!」
に言われてからずっと伊賀に張り付いていた谷口が、ようやく
の言葉を理解するに至ったらしい。
俺も伊賀をよく見るようになって、
の言っていたことが結構わかった気がした。
「伊賀だって他の奴らと比べたら地味系の顔だもんな!なのにアイツ、あんなにきゅんとさせるんだから
俺にだって同じことができるはずだ!」
「きゅんきゅん言わないで。お前の口からその擬音を聞きたくない。」
「お前っ・・・!っと、いや、俺は大人になるって決めたんだ。それくらいじゃ動揺しないぜ!」
「外見だけじゃなくて、そういうさりげなさに気づく女子ってのもポイント高いんだよな。
だからいい女が集まってくるわけですよ!」
「俺にも?」
「・・・頑張れ!お、噂をすれば伊賀っちだ。」
今は休憩中だったから、伊賀が飲み物を取って戻ってきた。
目をキラキラとさせている谷口に、まだ伊賀は気づいていない。
そしてこっちへ向かってくる途中、突然横から女の子が飛び出してきた。
「あ、ファンの子じゃね?伊賀っちやっぱモテるー。」
「・・・!!」
「差し入れもらってやんの。照れもしないでいる辺り、そう、あの辺見習えよ。
照れすぎたりてんぱったりすんなよな!」
「・・・な・・・な・・・」
「あれ、何だ?どうした?」
「あの子ーーー!!」
「ギャー!うっせ!うっせえ!!何だよ・・・ってもしかして・・・」
谷口がまた真っ白になって燃え尽きた。
もう聞くまでもない。谷口が気になっていたというファンの女の子だ。
「そ、そんな・・・!俺が男レベルをあげる前に伊賀にとられたー!」
「・・・仕方ないよね、恋は突然って言うしね!」
「切り替えはええよ!せめてなぐさめてくれ!!」
「えー、谷口じゃいまいちそんな気分にならない。」
「お前はそうやってこんなときまで・・・!!桜庭ー!!」
あ、しまった。近くで話聞きすぎて名前叫ばれた。
どうしろと?俺にこの状況をどうしろというんだ。
「お前は・・・お前は俺の仲間だよな?」
「え?」
「彼女いないし、モテないだろ?」
「なんだよお前、失礼だな!」
「谷口くん、谷口くん。」
「なんだ!デリカシー皆無男め!」
「桜庭、先週ファンって子に差し入れもらってる。」
「なっ・・・?!」
「桜庭も基本はガキだけど、時々紳士だからな。あと、意外とデリカシーもある。
あと、意外と顔立ちも整っている。そして、金もある。」
、お前が今してることは谷口をいじめているのか?俺をフォローしてるのか?
つーか、フォローしてると見せかけて結構ひどいこと言ってね?
あと最後の金とかいらなくね?
「なんだよ、なんだよもー!結局俺はこんな役回りばっかりかよー!!」
「バカ!自分を卑下するんじゃねえよ!谷口にしかできないことだってある!」
「・・・
・・・!た、たとえば?!」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・・・・・・・・・・周りの温度が上がる!!」
「時間かけて考えた結果がそれかよ!!」
谷口が
の肩を揺らしながら、泣きそうな顔で叫んだ。
ていうか谷口、何気にさっきの鬱憤を
にぶつけてるよな。
「でもさ、」
「ああ?なに?!」
「俺、お前といると結構面白いぜ?」
「!」
「暑苦しいし、単純だし、かっこつけだけど。意外といい奴だし。」
「・・・い、意外は余計だ。」
「そんな焦んなくたってさ、いるよ、そんなお前を好きになってくれる人。」
谷口が
を揺するのを止めた。
はたから見ると男の両肩を掴んで見つめあってる二人の光景なんだけどどうしよう。
いや、でも真面目な話してるんだしな。ここではやくその体勢やめたほうがいいぜとか言えないよな。
「っ
ーーー!!」
「ギャーーーー!!」
あ、悪化した。
どうするよ、周りの奴らすっげえ呆れた顔してこっち見てる。まあ
に関してはいつものことな気もするけど。
何か吹っ切れたのか、谷口はまだ休憩時間にも関わらずグラウンドで走りこみをはじめた。
まあいろいろ思うところがあったのだろう。
「ふー、解決解決。」
「根本的な解決にはなってないけどな。」
「ああいうのは結局自分でなんとかするしかないんだよ。」
「お前、面倒で適当なこと言ってんだろ。」
伊賀が差し出されたものを丁重に断っている姿が見えた。
ああ、確か彼女いるんだったよな。差し入れくらいもらってもいいだろうに、真面目な奴。
の言ってることは結構めちゃくちゃにも思えるけど、やっぱり納得できるところはあって。
悔しいが参考にもなった。俺だって嫌われたくない奴はいるし、
谷口の言う男レベルというものをもう少しあげてみたいと思わなくもない。
の言うとおり、参考になる奴を観察でもしてみようか。
ていうか
自身もかなりモテるわけだし、見習うところもあるんだろうな。
「
ー!聞いたか?!熱血くんの新刊出たってー!!」
「なにー!!誰か買った?!俺にも貸して!!」
・・・あれ?
よく考えると、
の言う法則に本人があてはまってなくね?
「あれ、何?桜庭も読みたいの?そんな変な顔しなくても貸してくれる奴いるって!」
俺らが納得するような的を射たことも言えば、こうして漫画の話でテンションあがるような奴。
やっぱりまだまだ
という人間を理解することはできなそうだ。
「誰もそんな話してねえよ!」
「なんだよ、じゃあ熱血くん読まないんだな?お前、読まないんだな?!」
「読むけど!」
の言っていた法則に納得しつつも例外もあるってまさに表しているようだ。
でも、結局誰かに惹かれるってそういうことなのかもな。
いつも人をからかって遊んだり、そうかと思えば俺らの悩みにつきあったり。
それでも
はいつだって笑ってるから、つられて俺らも笑ってる。うん、そういう奴なんだよな
は。
「ホラ見ろ!ていうか桜庭のお小遣いで買ったっていいのよ?そしてそれを俺に貸してくれたっていいのよ?」
「結局そういう話になんのかよ!」
「お前の小遣いは何の為にあるんだ!俺たちを助けるためにあるんだろ?!」
「ねえよ!すごいいいことっぽく言うな!!」
・・・もちろん見習いたくない部分もあるけど。
他の奴らにもいいところ、悪いところってあるから。そういうとこ参考にしてみよう。
モテるってことに憧れるのもあるけど、そうやっていろんな奴のいいところを見つけていけるのって楽しいと思う。
それに目指すのなら、やっぱ好きな奴に好かれるいい男を目指したいしな!
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