恋愛応援隊














「あ。」

「ん?どうした、上原。」

「あ、いや・・・」

「なに動揺してんだ?」





学校も休み。選抜練習も休み。そして、天気は快晴。
一人で家にこもっているのが勿体なくなって、タイミングよくメールをしてきた上原を誘って遊ぶことにした。





「上原ー?うっえはらくーん?どうしちゃったのこの子。」

「暑さでボケちゃったんじゃないの?」





いつも通りに服とか靴とかゲームソフトとか見て、適当に歩いてまわっていた中
偶然にも同じ東京都選抜のチームメイトであると郭に会った。
せっかくだからと一緒に遊ぶことにし、今はゲーセンを出たところだ。

しかし、そこで上原がどこかを見て立ち止まった。どうかしたのかと、上原の視線を追う。





「あれ?」

「今度は桜庭か?どうしたんだよ。」

「あの子って上原の彼女じゃん。」

「え?マジで?!上原って彼女いたんだ!どれどれどの子だ?」

「ホラ、あの重そうな紙袋持って歩いてる・・・」

「へえー可愛いじゃん!やるな上原!」





上原に最近彼女が出来たことは聞いていた。
実際に会ったことはなかったけど、写メも見せてもらっていたから顔も知ってる。
上原の視線の先にはその子がいたわけだけど、何で上原がこんなに驚いてるのかがさっぱりわからない。





「彼女見つけただけで、何そんな驚いてるわけ?」

「バッカ英士!あれだろ?『こんなとこで会うなんて、俺たち運命だな!LOVE!』とか思って惚けてるんだよ。
ホラ、ぶっちゃけ上原も結人属性だから!」

「ああ、上原もバカってこと?」





ひでえ・・・!
選抜の練習のとき、何だか若菜はいつもこの二人にいじられてるイメージあったけど・・・
本人がいないところでも貶されてるし・・・!若菜属性だからバカって・・・!ひでえ!
・・・なんて俺はそこまでいい奴じゃないから、口には出さないけど。





「上原!彼女のとこ行きたいなら行ってこいよ。俺らは別にいいよな?」

「ああ、俺も構わないけど。」

「全然。」

「・・・。」





が気を利かせて上原の肩を叩きながら、笑顔で送り出す。
勿論俺もの意見に同意し、郭も頷く。(ていうか郭は本当にどうでもよさそう)
けれど、上原は俯いたままそこから動こうとしない。





「上原ー?何もたもたしてんだよー。恥ずかしがってんのか?」

「上原は一馬属性も持ってたんだ?」

「コラコラ英士、選抜にリンゴちゃんなんてあだ名は一つで充分だ!」





今度は真田か・・・!
こいつら本当に若菜と真田をいじるの好きだな、本人たちいないのに。
いや・・・ていうか、人をいじって遊ぶのが好きなんだろうな。
を師匠とか言ってる若菜はともかく、神経質そうな真田はしょっちゅう胃とか痛めてそうだな。
とは思っても、やっぱり俺そこまでいい奴じゃないから同情だけして終わりだけど。





「上原、いいのかよ。彼女行っちまうぞ?」

「・・・。」

「あーもう何なんだよ!行きたいなら行け!行く気がないんならうじうじしてんな!」

「・・・アイツ・・・今日は体調悪くて俺と会えないって言ってたのに・・・」

「「「・・・。」」」





空気が凍った。
さすがのも上原を見たままポカンとしてる。
ちなみに郭は無表情のまま変わらない。(心底どうでもいいんだな)





「俺、今日は選抜休みだからって伝えて・・・一緒に出かけようって誘ったんだけど・・・。」

「・・・へ、へえ・・・。」

「アイツ、昨日から体調悪かったらしくて・・・。だから今日も無理だって言ってて。」

「・・・ほー・・・」

「でも、あれって明らかにどっか出かけた帰りだろ?」

「・・・あ、あの、体調よくなったんじゃねえの?」

「だったら連絡くれればいいじゃん!俺が暇なの知ってたんならさ!」





やばい。何もフォローできねえ。へーとかほーとかしか言えない。
こういうときこそ!お前の出番だろ?!お前口うまいんだから!
なんとかフォローしてくれよ!
そんな視線をこめて俺はを見つめる。(郭には期待しない)





「だったら直接聞いてみりゃいいじゃん。」

「・・・え?」

「今日お前見かけたけどどうしたーって。」

「・・・あ、それは・・・」

「勝手に想像してヒステリー起こすなんて器が小さいぞ、あっくん!
もっとドンと構えろ!男前度が上がるぜ!」

「・・・。」





上原が何かを考えるように黙り込んだ。
やっぱりすげえなは。この空気でこのテンション。さすが若菜の恋愛師匠なだけある。
この間は鳴海や水野にも感心されてたみたいだし。(何の話をしてたかは知らないけど)





「・・・聞けない・・・。」

「え、何で?」

「・・・アイツ、付き合ってからもあまり俺のこと好きって感じしてなくて・・・。
そんなこと聞いたら・・・別れる決定打になりそう。」

「どういうことだ?」




















俯く上原がポツリポツリと話しだした。

今年同じクラスになった彼女とは、趣味も合い、話も合って、一緒にいると楽しい存在だった。
だから上原は彼女に告白をした。彼女もその申し出を受け入れた。

けれどラブラブな生活が始まると思いきや、現実はそんなに甘くなかった。
つきあうことになってからも、彼女とは変わらず話すけれどそれだけで。
友達だった頃となんら変わりがなかった。
二人で出かけようと言っても、上原がなかなか時間が取れないことを差し引いても
彼女から都合があわないと断られることも多かったそうだ。





「・・・絶対俺を避けてるだろ?コレ・・・。」

「あ、いや・・・ホラ、そんな決め付けることないだろ?」

「まあ上原って男らしいっていうよりも、可愛らしいって感じだからね。
友達だったらいいけど、いざ彼氏にしてみたら物足りなかったとか?」

「か、郭ーーー!!」





お前、本当にどうでもいいんだろ?とっとと帰りたそうな顔しやがって・・・!
いくらお前の親友じゃないからって、同じチームメイトだろ?もっと心配してやれよ!
いや・・・ていうかコイツは親友でも同じこと言いそうだ。





「何?」

「・・・い、いや、何でもねえよ・・・。」





ゴメンな上原。ガツンと言ってやりたいとは思ったんだ。
だけど、コイツに目をつけられると俺の人生悲しいことになりそうだから。許してくれ。





「それも結局同じことだろ?」

「え?」

「確かめてみないとわからないってこと。
別れるの怖がって、こんな状態のままつきあっていってもいいことなんかないし。」

「・・・そうだけど・・・」

「振られたらその時はその時だ!そしたら俺らがなぐさめてやるよ、な!」

「ああ!当然!」

「・・・。」





郭も返事しろ!
何でお前はそこで無言になるんだよもー!!空気を読め!!
なんて、やっぱり口には出さないけど。





「と、いうわけで。」

「「え?」」

「善は急げ!彼女を追うぞ!」

「は・・・?だってアイツ、もうとっくにどっか行って・・・」

「そこの本屋に入っていったのを見た。まだ出てきてないはずだから、そこにいる。」

「そんなとこまで見てたのか?すげえな・・・。」

「おう、任せて!こんな面白・・・大変なこと見逃せるか!





今、面白そうって言おうとしただろ。
なあ、絶対そうだよな?





「・・・・・・!」





あ、上原聞こえてない。面白そうって言いかけたの聞こえてない。
それどころか縋るような目でのこと見てる。

・・・ああ、こうして信者が増えていくのか・・・!




















「いた?」

「おう、いるな。」

「なんかすごい熱心に本見てるぞ。あの棚は何のコーナーなんだろ?
俺らがあの子見かけてから随分経ってるのにな。よっぽど好きなんだな。」

「多分少年マンガ。俺ら、ゲームとかマンガとかの話で盛り上がるし・・・。」

「あ、今週の熱血くん見た?」

「見た見た!熱血くんが熱血すぎてちょー泣けたー!」

「・・・。」

「あ、英士も読んでみろよ熱血くん!シリーズで冷血くんも出てるから!」

「うん、名前からして読む気が失せた。」

「お、お前っ・・・!熱血くんシリーズをバカにすんなよー!」

「ちょっと静かにしろよお前ら・・・!」





彼女はまだマンガに夢中のようで、こちらの声は気にもしていないようだ。
ていうかこれから上原の正念場じゃないのか?
熱血くんとか冷血くんとかの話して盛り上がってる場合じゃなくね?!





「あ、彼女が離れた・・・!」

「行け上原!」

「ちょ、ちょっと待・・・!心の準備が・・・!」

「何もたもたしてんだよー!」





が上原の背中を押すが、上原はやっぱり心の準備が出来ていなかったらしい。
熱血くんの話で盛り上がるくらいなら心の準備をしとけよ。





「あーあ、仕方ない。外で声かけよう。上原のチキン!」

「・・・う。」

「ところで彼女、何をあんなに熱心に見てたのか気になるな。
そんなに面白いマンガなのかなー。」

「えーっと・・・」





上原の恋愛事情よりも、彼女が熱心に眺めていたマンガの方に興味が沸いたらしい。
が先ほどまで彼女がいた本棚の前に立つ。





「何これ。表紙男ばっかだな。もっと可愛いヒロインとか・・・」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」





まじまじと本を眺めて、俺たちは言葉を失った。
その漫画はヒロインどころか、男しか登場していない。
ていうか、ヒロインの位置に男が来てる。ていうか、男と男がいちゃついてる。





「「おわあ!!」」





手に取った漫画を投げ捨てたのは上原。一緒に叫んだのは俺。
俺も上原も少年漫画ばっかり読んでるから、こういうの初めて見たんだよ・・・!
隣にいるは冷静に黙々とその本を眺めてる。





、こういうの読むの?」

「いや、読まないけど。俺が好きなのは可愛い女の子ヒロインなんで。」

「その割に冷静だね。そっちの二人と違って。」

「俺の姉ちゃん、こういうの読むからな。」

「「えええ・・・!!!」」





に姉貴がいたなんて初めて聞いた。
いや、そんなことどうでもよくて。
何?こういうのって今時の女子の間だとはやってんのか?!





「あ、ホラ行くぞお前ら!彼女見失う!」

「あ、ああ・・・!」





混乱した思考で、けれどの勢いに乗せられ急いで本屋を出た。
辺りを見回すと、少し遠くだが探していた彼女の姿が見えた。
俺たちは呆然とする上原を引っ張りつつ、その後を追った。





「あ、また店に入ったぞ?!」

「ここは・・・?」





その店の看板を見上げると、そこには猫耳少女のイラスト。
その下には、キラキラしたスーツ姿の男のイラストがある。
どうやらアニメや漫画の専門店みたいだ。

・・・もしかして、上原の彼女って・・・。





「何だっけ?オタク?」

「いや、腐女子?」

「何?フジョシって?」

「姉ちゃんが言ってた。詳しくは自分で調べて。」

「へえ。じゃあどうでもいいや。」





何?何なのお前ら・・・!何でそんなに冷静なんだよ・・・!
上原がっ・・・!上原の意識がどこかに飛んでいきそうだ!





「お、今度はすぐ出てきた!次こそ行け上原!」

「・・・いや、今ちょっと上原は・・・」

「何ボケッとしてんだよ、お前は本当にチキンだな!チキン上原!」






「・・・上原・・・?!」






彼女が驚いたようにこちらを見て、上原の名前を呼ぶ。
ああ、ついに気づかれた。ていうかそりゃ気づかれるよなこれだけ騒いでたら。





「こ、こんなとこで何して・・・わ、わわ!!」





彼女も相当動揺しているようだ、降りてきた階段につまづき
重そうにしていた紙袋の中身をぶちまけた。

そしてその中身を見て、俺たちはまた絶句した。





「ちょ、ちょっと待って!見ちゃダメ!!」





そこには、先ほどのような男だらけの表紙の本や、パッケージのCD、ポスターまでもが入っていた。





「ちょ、ちょっと・・・見ないでって・・・!」

「いや、別に見てないけど。拾うの手伝おうかと思って。」

「だ、だって・・・」

「俺、上原のダチなんだけど。って言うの、よろしく。
で、上原がアンタと話したいことあるんだってさ。」





こんな状況にも動じずに、散らばった本やポスターを袋に戻す。
こういうさりげなさを見ると、がモテるらしいっていうのも納得できるんだよな。
いやコイツ、顔だけでもモテそうだけど。





「・・・上原・・・。」

「・・・。」

「・・・ごめん、今日・・・会えなくて・・・。」

「・・・なんで、体調悪いなんて嘘ついたんだよ・・・。」

「・・・あの、実はずっと前から予定してたイベントがあって・・・。」

「イベント・・・?」

「それは説明すると長くなるんだけど・・・その・・・」





彼女は緊張した様子で、上原は呆然としたまま
見ているだけのこっちにも緊張が走る。
とはいえ、緊張してるの俺だけみたいだけど。と郭は全然緊張してるように見えないけど。





「・・・黙っててゴメン上原!わたし、そういう趣味の人なの!」

「そういう・・・?」

「漫画もゲームも好きだよ?だけど、違う種類の・・・漫画とか小説もかなり好きで・・・」





そういう趣味っていうのは、さっきの紙袋の中身のことを指してるんだろう。
アニメや漫画の専門店から出てきて、さらには紙袋の中身は男同士がいちゃついてる漫画。
彼女は覚悟を決めたように話しだした。いや、もしかしたらいつかは上原に言おうとしていて
たまたまきっかけが今だっただけなのかもしれないけれど。





「引いたでしょ?幻滅した・・・?」

「・・・っ・・・」

「・・・そう、だよね・・・。」





何も言うことができない上原を見て、彼女が悲しそうに顔を歪めた。
上原もそれに気づいたようだが、やっぱり言葉にはならない。





「・・・本当に、ゴメン・・・!!」

「・・・あ・・・」





そしてそのまま彼女は走り出し、上原もそれを止めることは出来なかった。
残された俺たちの間に沈黙だけが流れる。





「あーあー。彼女泣かせたー。」

「救いようがないね。」





その沈黙を破ったのは。その後に郭の辛らつな言葉が続く。





「だ、だって今の・・・どうしろって言うんだよ・・・!」

「何?彼女の趣味に引いたってこと?」

「・・・。」

「それで?あの子のこと好きじゃなくなったんだ?」

「・・・っ・・・。」

「ならそれでいいんじゃね?俺は君の趣味に引いたんで好きじゃなくなりましたーって言って別れれば。」

「な、何だよそれっ・・・!」

「俺は真実をそのまま言ってるだけ。お前はあの子に幻滅したってことだろ?」





まるで上原を追いつめるかのように。
けれど、の行動に意味がないとは思えなくて。
俺は黙って二人のやり取りを見ていた。





「・・・好きじゃないなんて・・・そんなことない・・・!」

「ふーん?」

「そりゃビックリしたけど・・・!正直ちょっとだけ引いたけど・・・!
でもそれくらいで幻滅なんかしない!アイツを嫌いになったりなんかしない!」

「あ、そ。」

「俺はアイツと一緒にいて楽しいし・・・好きだって思ってる。それに変わりなんてないんだからな!」

「他人のノロケほど聞いててつまんないもんはないっつーの。
それを言うなら、相手は俺じゃないだろ?」

「・・・っ・・・!」

「とっとと走れ。大事な彼女なんだろ?」





が笑いながら、彼女が走っていったほうを指差した。
上原も緊張した顔をしながら、けれど笑って頷き走り出した。





「ったく、世話の焼ける奴だよな?」

「・・・そうだな。」

「そうだね。あーやっと帰れる。」





・・・郭・・・!
せっかく爽やかな空気だったのに・・・!お前は本当に自分のことばっかだな!
端から見てると、お前が若菜とか真田の面倒見てる大人に見えるのに・・・!イメージって恐ろしいぜ!






















「おーっす上原ー!」

「あ、お、おう。」





次の選抜練習の日。
に声をかけられた上原が、複雑そうに微笑んだ。





「あれからどうした?ちゃんと仲直りしたか?」

「うん・・・。」

「その割に落ち込んでねえ?ケンカでもしたか?」

「いや・・・。」

「あーもう!言いたいことがあんならはっきりしろ!ヘタレ上原ってあだ名つけるぞ!」





ヘタレ上原って・・・!この間はチキン上原とか呼んでたし。
どこぞの芸人かよ。絶対そんなあだ名つけられたくねえ・・・!





「アイツとは・・・うん、まあうまくやってる。」

「じゃあよかったじゃん。何が問題なんだよ。」

「ちょっとビックリしたけど・・・でも、俺はどんなお前でも好きだって、そう言った。」

「お、格好いいじゃん上原くん!でも俺、ノロケ話は聞きたくナイヨ!」

「で、アイツも自分の趣味、俺に隠さなくなって・・・。」

「うん、だからノロケは聞かねえからな?」





どれだけ他人のノロケ話聞きたくねえんだよ
しかし上原もそんなの言葉なんて聞こえないように喋り続けてる。
そんなにノロケ話をしたいのか、それとも別のことを伝えたいのか・・・。





「・・・引かないで聞いてくれるか?」

「そういう前置きがある時点で引く気満々ですけど俺。」





あ、どうしよう。絶対変な話になる流れだ。
俺、この場から離れるべきだろうか。巻き込まれる前に。





「今度を連れてきてくれって言われてるんだ。」

「は?何で?」

「・・・俺とが仲良く話してるとこ、見たいんだって。」

「・・・。」

「萌えるんだって。」

「ぶっちゃけすぎだろ彼女。」

「俺も心底そう思います。」





ハイ、俺もそう思います。
上原もすごい彼女を持ったもんだ。
それでも好きなんだから仕方ないんだろうな。

まあでも、そんなぶっちゃけた彼女もしか目に入ってなかったみたいだし
俺は巻き込まれずに済みそう・・・





「よし、じゃあ彼女の期待以上に応えるということで桜庭も連れていこうか!」

「ええ!!」

「ていうか、上原と一番仲いいの桜庭だからな。俺よりも親密な雰囲気出せること間違いなし!」

「はあ!!」





巻き込まれた・・・!
ていうか巻き込まれないと思っていた俺がバカでした・・・!
が自分だけ巻き込まれて平気なわけない。絶対周りを巻き込むよコイツなら。





、お前さ若菜の師匠なんだろ?」

「お?うん、まあ結人はそう呼ぶね!参るね!」

「じゃあ俺にも是非、彼女に振り回されない方法を伝授してくれ!」

「・・・ははっ!そんなこと言いながら、振り回されてるのが嬉しいって顔してるけど?」

「そ、そんなことねえよ!」

「ま、好きになった方が負けっていうしな。お前も彼女を振り回させるくらい、好きにさせればいいだろ。」

「くそー、なんかのくせに言うこと格好いいんだよな。お願いします!師匠!!





ついに上原もの門下に・・・。
まあ・・・一緒に出かけて、上原とか彼女とかへの対応見てて、コイツ結構すげえとか思ったけど。

ノリで行動してるみたいで、実は意外と考えてたり。
選抜でも気難しいと言われてる奴らをうまくまとめたり。
行動も予想できなくて、でもいつでも皆の中心で笑ってる。

俺も・・・相談してみようか、なんて気にさせる。



ああ、どうしよう。大丈夫かな俺。
いつか俺も、を師匠と呼ぶ日が来てしまうのかもしれない。






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