純恋走愛論





2011.04.30 〜 2011.06.04
全9話





『純恋走愛論』をお読みいただき、ありがとうございました。
久しぶりの三上さん連載、いかがだったでしょうか?

当サイトとしては短めの10話以内での完結となりました。
元々短編(長くても3話構成)で書こうと思っていたので、これでも最初の想定よりもかなり長くなったりしています。
ヒロインの性格上、あまりシリアス寄りにならないかと思いきや、ちょこちょこと切ない部分も入ったりしましたね。
話を書きながら、内容が変わっていくというのも面白いなあと思うところです。計画性って意味ではちょっと外れてしまいますが。

このお話のテーマはタイトルのとおり、「純情、純粋な恋心と、それゆえの暴走」です。プラスで恋心に対するヒロイン論ですね。
これは三上もヒロインも両方が当てはまります。二人とも誰かに恋をしていて、けれどその表現方法はまったく違います。
三上なんて、純粋一途すぎてどうしようかと思いましたし、逆にヒロインは気持ちをぶつけすぎて、ちょっとしつこく、無神経に思われたかもしれません(笑)

一目惚れからはじまる恋を書いたのはこれが初めてです。
徐々に好きになっていったものとは違い、何も知らないのに突然好きになるっていうのは、表現が少し難しかったように思います。
想っていた時間が長いほど好きとは限らないと思いますし、好きになることに必ずしも理由が必要だとも思いませんが、説得力を持たせるって意味だと弱いかなと。話の初めの方で三上さんが思っていたように、何度好きだと言っても、軽く見られがちな部分はありそうです。
三上さんの場合は、自分がなかなか口に出すことが出来なかった言葉なので、尚更ひっかかってしまったんですよね。
ヒロインが押せば押すほど、三上さんが引いていくという悪循環に陥りそうになってましたが、なんとか止まらせることが出来てよかった。

ヒロインはとにかく元気な子が書きたかったので、あのような感じになりました。
彼女はいろいろな意味で強い子になった気がします。三上からの暴言にも負けず、冷たさにも負けず、ひたすら走り続けました。
能天気なようで、意外と人の心の機微に関しては鋭いです。
三上の気持ちよりも自分の想いを優先させたい気持ちは当然あったのですが、三上の一途さに負けてどうにか気持ちを軽くさせてあげたいと思うようになります。彼女の存在があって、三上が少しでも救われた・・・ように書けていたらいいなあ。

ラストでようやくスタートラインに立った二人ですが、これからさらにお互いを知って、少しずつ先に進んでいくんじゃないかと思います。
そんな二人を応援していただけるようなお話になっていたのならば幸いです。



それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました!





2011.06.04 春名友





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