戦う少年少女




2008.05.08 〜 2008.09.27
全20話





『戦う少年少女』完結いたしました!
不器用で意地っ張り同士の二人の連載、いかがだったでしょうか?

三上さん連載三作目となりましたが、いつも私が書いている三上とは違った感じになった気がします。
というのも、このお話のテーマが学生らしさだったからなのかなと思います。

今までの自分の連載でもそうですが、私が持っていた三上のイメージは年の割に大人っぽい、
余裕で笑みを浮かべている、人にからかわれるよりもからかう、自分の弱い部分を人に見せたがらない、
というような感じでした。
そんなカッコいい三上さんも勿論好きなのですが、彼もまだ中学生。(作中では高校生ですが)
困ったり、慌てたり、葛藤したり。そんな年相応の彼を書いてみたくなったのがきっかけです。

そんなわけで、作中の三上さんは人の弱みを握ってヒロインを脅したり
小さな頃の記憶から、ヒロインに憧れて、逆恨みをするようなかっこ悪い子でした。
そしてヒロインも人の気持ちを考えず、自分が世界の中心だと思ってきた過去を持ち
それを必死で隠すことで、偽りの世界を作ろうとしていました。

はじめは二人とも過去に捕らわれすぎていて、お互いを嫌い、牽制しあっていました。
けれどそんな二人が少しずつ近づいていくことで、自分の知らなかった感情を知り
お互い何を考えているのかが気になりだす。
時には自分でもわからない感情に悩まされ、苦しみ傷ついて。
それでも自分なりの答えを見つけ出す。

このお話は、そんな青くさい二人が書きたかったのです。

というわけで、作中で一番しっかりしていたのは渋沢さんですね。
彼もヒロインが思うほどの完璧な優等生、というわけではないのですが
ヒロイン視点から見てみると、ヒロインが憧れるほどの優等生。
まあしっかり者だということに違いはありませんけども。



ちなみにどうでもいい裏設定も考えてました。
いやもう本当にどうでもいい話ですが、興味があれば反転してみてください。↓

1話目に出てきたよっちゃんと痴話喧嘩をしていた『高科くん』の名前は『高科良輔』。
4話目に名前のみ出てきた、ヒロインの昔のパシリ『リョウ』だったりします。
それに三上が気づいて、ヒロインと慌てだすという話も考えてました。
その設定を出すタイミングを失ったのと、いきなりそこにオリキャラ登場も不自然だったので止めました(笑)



悩んで葛藤して戦って。青春真っ只中な彼ら、いかがでしたでしょうか?
読んでいただけて少しでも楽しんでいただけたなら嬉しく思います。
ご感想などありましたら、ぜひぜひ伝えてくださると飛び上がって喜びます(^v^)

それでは、この辺で。




2008年09月27日 春名 友







TOP