Call 〜『君の笑顔が愛しくて』編〜









トゥルルルル・・・トゥルルル・・・








「はい。風祭です。」

『あ、私、将くんと同じクラスのと言います。将くんは・・・?』

「あ。将ね〜。ちょっと待ってて。」



「将!女の子からだぞ!お前もスミに置けないじゃん!」
「え?誰から?」
「同じクラスのさんだって!ホラ。早く出てやれ。」



「もしもし?さん?」

『何でアンタ、携帯持ってないのよ!超恥ずかしいんだけど!』

「恥ずかしかった?そうだね。ごめんね。」

『え、いや、別にいいんだけど・・・。』

「どうしたの?何か学校の連絡?」

『あ!そうそう。私アンタにノート借りたじゃない?』

「うん。確か数学と理科のノートだよね?」

『そう。その中にさ。『丸秘!練習ノート』って言うのが混じってたんだけど?』

「ええ!!本当?!」

『いやいや。嘘ついてどうすんの。』

「間違えて渡しちゃったのか・・・。ごめんねさん。」

『いいんだけどさ。風祭、土日も練習してるんでしょ?これなくて困らないの?』

「えーと・・・うん。覚えてる限りで練習するから、大丈夫だよ。」

『ふーん。そんなに覚えてるの?』

「うーん・・・」

『どうせ覚えてないんでしょ?ノート借りた私にも責任あるし、明日届けに行ってあげるわよ。』

「ええっ!いいよ!大丈夫だよさん!悪いよ!!」

『いーの!どうせ私、明日暇なんだよね。』

「でも・・・」

『ゴチャゴチャ言わない!私がいいって言ってるんだからいーの!!』

「・・・ありがとうさん。」

『・・・!!勘違いしないでよ?貸しだから、今度何かで返してよね!』

「あ!うん。何がいいかな??」

『・・・今度何かおごって!』

「うん!わかったよ!」



『明日部活ないのよね?どこにいるの?』

「3丁目の土手・・・ってわからないよね?」

『あー。わかるわかる。そこで練習してるんだ。じゃあ適当に行くわ。』

「うん!ありがとうさん!」

『じゃあ明日ね。』

「うん。待ってるね!」











プツッ・・・ツーツーツー・・・











『待ってるって・・・可愛すぎるっつーの!!』
















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『君の笑顔が愛しくて』編でした〜。
短編後、風祭くんとはノートを貸りる仲になってます。
勉強する気のないさんですが、風祭くんとのつながりのため必死です。

このお話の中で、さんが『貸し』を理由にデートの約束を取り付けましたが
よく考えると、ノートを貸してる風祭くんの方がさんに貸しがありますね!
さん、そこは無視です。ていうか、風祭くんが気づいていないのでそれでいいのです!


ではでは、ご感想等ありましたら、お気軽に書き込んでいってくださいね!
拍手ありがとうございました〜!

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