Call 〜『憂鬱な僕の幸せ』編〜








トゥルルルル・・・トゥルルル・・・







「・・・もしもし?」

『やっほー!一馬!お帰り!』

「ただいま。って、何で今日に限って電話なんだ?いつもは俺の部屋にいるくせに。」

『ん?気分!たまにはこういうのも新鮮でしょ??』

「だからって俺が部屋に入った途端、電話してくんなよ。
いつから待ってたんだ?」

『んー・・・かれこれ2時間は!!』

「長えよ!!」

『よし!今の一馬の行動を当ててあげよう!』

「いや、『よし!』じゃねえから。」

『ただいまの一馬くんはー・・・』

「シカトか。」

『ベッドに座り、1階の冷蔵庫から持ってきたリンゴジュースを飲んでいるでしょう!』

「っ・・・ごほっ!・・・げほっ・・・!!」

『一馬?何むせてんの!!大丈夫?!一馬?かずま?!かじゅま〜?!』

「ごほっ・・・かじゅまって言うな!!」



『えー。今のかじゅま君は、全くそのとおりのことを言い当てられて動揺していたと思われます!隊長!』

「隊長って誰だよ!何だよお前。俺が見えてんのか?!」

『かじゅまの行動なんてお見通しであります!隊長!!』

「だから隊長って誰だ!あと、かじゅまって言い過ぎ!!」

『え〜いいじゃん。愛情込めて呼んでるのに!』

「・・・けど、嫌なんだよ!かっこ悪いじゃん・・・。」

『えー!かっこ悪くないよ?一馬でもかじゅまでも、私は好きだよ??』

「っ・・・!!お前はそういうっ・・・」

『ん?何何??一馬照れてる??』

「て、照れてねーっての!お前が恥ずかしいセリフ言うからっ・・・」

『へへっ!本当のことだし!一馬は?一馬も私と一緒?』

「そりゃ俺だって・・・!!」

『・・・。』

「・・・。」

『・・・俺だって?』

「・・・あー、お、お、俺だって・・・・」

『・・・。』

「・・・。」

『何か一馬に会いたくなっちゃったなー。』

「お、俺だって・・・って、え??」

『よし!今からそっち行くね!やっぱりこういうセリフは本人目の前にして言ってもらわなきゃ!!」

「へ?え?」

『ちゃんと続き考えといてねー!!』

「おい!っ・・・!!」










プツッ・・・ツーツーツー・・・












「・・・面と向かってなんて・・・余計言えねーだろ・・・?」














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『憂鬱な僕の幸せ』編でした〜。
短編の方では半分くらいシリアスでしたが、普段の二人はこんな感じ。
彼氏彼女になっても相変わらずです。普段の会話にあまい言葉が入るくらい。

一馬はさんをかなり好きですが、それが言葉にできなくてたまに凹んでます。(ヘタレ)
けど、さんはそんな一馬の性格がわかっているので問題なし!って感じです。


ではでは、ご感想等ありましたら、お気軽に書き込んでいってくださいね!
拍手ありがとうございました〜!

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