落ちてきた天使
― 椎名編 ―
『マシンガントーカー！皆大好き翼さん！ツッコミもお手の物！』
『この話の相手として、椎名も候補にいたらしいからね。』
『え？！そうなの？！初耳！じゃあ実はすごいピッタリ来たりして・・・！どうする英士！』
『どうもしないけど。椎名が変わってくれるなら喜んで変わるよ。』
『ぐはっ！冗談？！冗談ですよね英士さん！』
『さあね。』
『うわーん！こうなったら翼さん応援してやるー！目指せ私と相性ピッタリ！』
『（誰も目指さないと思う）』
＊＊＊＊＊
【第1話 ヒロインとの出会いより】
「きゃああああああああああーーーーーーー！！！」
「？！」
「ぷはー！死ぬかと思った！！」
「誰アンタ？！どこから降って沸いてきたの？しかも何その格好。」
「私の名前は。職業は『天使見習』して・・・」
「誰も自己紹介してくれとか言ってないから。病院行った方がいいんじゃないの？』
『最初から飛ばしていますよ翼さん。冷たく言い放ちながらも病院に行けという優しさもきちんと見せていますよー。』
『どこの実況解説者？だから病院に行けって優しさじゃないと思・・・』
『さあー！翼さんのツンデレはどこまで続くのかな？！』
『（ツンデレ・・・）』
【第2話以降 ヒロインの任務協力】
「赤い糸が現れた人間には、天使が一人ついてその恋を助けてあげるんだ！」
「は？何言ってるの？赤い糸ってそんな話を本気で信じるバカがいるわけ？
ていうか天使なんて非現実的なものに言いくるめられるわけないってわかるだろ？
それともそんなこともわからないくらいバカなの？」
「でも本当なの！信じて翼！」
「誰が呼び捨てでいいって言ったのさ。僕は自分が認めた奴じゃないと名前で呼ばれたくないんだよね。」
「じゃあ翼ちゃ・・・
「殴られたい？」
「ごめんなさい。」
『ツンデレは続く。』
『・・・。』
「風祭と桜井？あの二人なら勝手にくっつくんじゃないの？わざわざお前がひっかきまわす必要ないよ。」
「でも私任務が・・・
「だったら絶対引っ掻き回すだろ？それで二人の関係がギクシャクしたらどうするの？
責任取れるの？いくら仕事だって言ったって、人の気持ちまではどうにもできないんだから。」
『その頭脳と頭の回転の良さから、何が効率がいいのか導き出します。ツンデレ翼さん。』
『・・・。』
「将ー！！ラーブ！！」
「止めろって言ってるだろ。お前本当に仕事する気あるの？！」
「だって私のオアシス！癒しだも・・・
「口答えする前に自分の行動見直して、問題をなくしてからにしてよ。
いくらだってそれくらいはわかるだろ？ああもうイライラするな！」
＊＊＊＊＊
『ねえ英士。』
『何。』
『デレが見えないね。』
『いや、勝手にツンデレにしといてそんなこと言われても。』
『そして私ね。ほとんどの言葉が遮られてしまっていることに気づいた・・・！』
『うん、椎名だから。そこら辺は容赦ないよね。』
『何で？』
『のくだらない話についての俺と椎名の違い。俺は無視無言。椎名は言葉での強制停止。』
『わーお！二人ともひどいなあ！涙が出ちゃう！」
『の話は100％くだらないから、言葉全部言い切るまえに椎名に止められるんだよね。』
『そっかー。100パー・・・100％？！』
『でもいいんじゃない椎名。なんだかんだで反応返してくれるし。』
『（スルー？！）ダメです！さんにちゃんとお話させてくれる人じゃないと！』
『え、何様？そんなこと言ってたら椎名が怒るよ。』
『いいの、この企画はヒロインに選ぶ権利があるの。』
『へえ、そうなんだ。』
『と、今決めました。』
『それは決まったとは言えないよね。』
＊＊＊＊＊
『あと、ツンだけじゃ私は生きていけない・・・。』
『（どこまでツンデレにこだわるんだコイツ）』
Ｂａｃｋ
|