落ちてきた天使 ― 渋沢編 ―

『皆のキャプテン！頼りになる男、渋沢さん！彼はいけると思うの。だって優しいから。』

『・・・何か優しいを強調してない？』

『してないぜ！まさかそんなことしないんだぜ！』

『何そのキャラ。殴りたくなってくるんだけど。』

『じゃあいってみようか！私が殴られる前に！』

『勝手にすれば？』









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【第1話　ヒロインとの出会いより】



「きゃああああああああああーーーーーーー！！！」

「？！」

「ぷはー！死ぬかと思った！！」

「なっ・・・君は一体・・・？！」

「私の名前は。職業は『天使見習』してまっす！」

「天使って・・・いや、その前に病院へ行こう。よくわからないが、高い場所から落ちてきたのなら、怪我が心配だからな。」







『やっさしーい！さすがキャプ！』

『あれだよね。別の意味でも病院行けって言ってるように聞こえない？』

『聞こえない！聞こえません！怪我って言ってるもん！！』

『ああ、それも渋沢の優しさか。』

『どういう意味？！』









【第2話以降　ヒロインの任務協力】



「赤い糸が現れた人間には、天使が一人ついてその恋を助けてあげるんだ！」

「そ、そうなのか・・・。にわかには信じがたいが・・・。」

「でも本当なの！信じて克朗！」

「・・・そんな必死で言う人間を疑えないな。それに俺は君の天使の羽根も空から降ってきたところも見てしまったしな。」









『やっさしーい！さすがキャプ！』

『・・・。』









「風祭と桜井が？それは驚いたな。」

「そうなの！で、その二人を知ってるなら紹介してほしいな！」

「ああ、構わないぞ。」










『やっさしーい！さすがキャプ・・・。』

『・・・。』











「将ー！！ラーブ！！」

「ははは、は本当に風祭が好きなんだな。」

「だって私のオアシス！癒しだもん！」

「そうか。だが、あまり迷惑はかけすぎないようにな。」

「はーい！大丈夫だよね！将！！」

「え、えっと・・・。」

「ははは。」












『やっさしーい・・・さすがキャプ・・・。』

『言葉に覇気が無くなってきてるけど。』

『そ、そんなことないです！』













「赤い糸！」

「？」

「あの人に繋がってるーーー！！」

「あの人って・・・水野か？！」

「そうだよ！あの真ん中分けの、タレ目で、ナルシストそうな人だよ！！」

「おいおい、ひどいな。しかし・・・赤い糸が男同士で・・・そんなことがあるものなのか。」

「・・・。」










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『やっさしーい・・・。』

『・・・あのさ。』

『な、何？！』

『物足りないんでしょ。』

『うええ？！何よ！何がよ！！』

『渋沢だったら任務もスムーズにいくだろうに、ツッコミの不在に物足りなさを感じるなんて
ってつくづくギャグ体質なんだね。』

『ノー！ノーギャグ体質！イエスシリアス体質！』

『お前がシリアス体質だったら、世の中全てがシリアスだと思う。』

『ぎょわー！そこまで言う？！』

『叫び声がぎょわーっていう時点でおかしい体質だって気づきなよ。』







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『ああ、でもそうか。を黙らせるにはの奇行に反応しなければいいのか。』

『いやー！寂しいじゃんかそんなの！』

『知らないよそんなの。』

『英士のツッコミ最高ってお言葉もいただいてるのよ！ありがたく思ってそこんとこ自覚しなさい！』

『（あれ、何で俺が怒られてるんだ？）』













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